入れ歯にすると、以前のように何でも噛めなくなるのでしょうか?
歯を失って入れ歯になると、噛む力は天然の歯に比べて低下します。590人を対象にした研究では、天然歯の人の噛む力を100%とすると、固定式の被せ物では約80%、部分入れ歯では約35%、総入れ歯では約11%という結果が報告されています[1]。研究によって数値には幅がありますが、総入れ歯では天然歯の1/5〜1/4程度の噛む力になるという報告もあり、天然歯と比べて噛む力が大きく低下することは共通しています[2]。
ただし、「噛む力が弱くなる=食べられるものが同じ割合で減る」というわけではありません。人は食べ物を小さく切ったり、時間をかけて噛んだり、柔らかく調理したりすることで、噛む力の低下を補っています。実際、噛む力が小さくても、それほど不自由を感じずに食事をしている方もいます[3]。
また、入れ歯になった人が全員同じように噛めなくなるわけでもありません。残っている歯や顎の骨の状態に加えて、入れ歯が安定しているか、噛み合わせが適切か、痛みなく噛めるかによっても、食べやすさは変わります。
入れ歯は、型取りや噛み合わせの記録、形の設計、完成後の細かな調整などによって使い心地が変わります。そのため、「入れ歯だから噛めない」と諦めず、噛みにくい、痛い、外れやすいと感じる場合には一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。
みのる歯科でも、現在お使いの入れ歯の調整から、新しい入れ歯のご相談まで対応しています。