歯を磨くタイミングどうされていますでしょうか。歯磨きは「食後すぐがいい」「30分待った方がいい」など、さまざまな説を耳にします。では、本当にベストなタイミングはあるのでしょうか。
実は、歯磨きのタイミングは「食後○分」と一律に決めるよりも、「何を食べたか」によって少し考え方が変わります。
炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、果汁飲料、酢を多く使った食品など、「酸性の強いもの」を摂った直後は、歯の表面が酸の影響を受けています。そのため、すぐに強く磨くのではなく、まず水ですすぎ、少し時間を空けてから磨く方法が勧められています[1]。
一方で、焼肉や揚げ物など脂っこいものを食べた場合、口の中に油分が残るため、むし歯になりやすそうに感じるかもしれません。しかし、油分そのものがむし歯の主な原因になるわけではありません。
むしろ注意したいのは、焼肉や揚げ物と一緒に食べるご飯や、衣・タレなどに含まれる糖やデンプンです。口の中の細菌は、これらを利用して酸を作り、その酸に繰り返しさらされることで、歯からミネラルが失われていきます[2]。
また、歯に残りやすい食品にも注意が必要です。意外なところでは、クラッカー、パン、ポテトチップスなどの加工されたデンプン質の食品は、口の中に残りやすいことがあり、酸が作られる時間を長くする可能性があります[3]。
つまり、食べ物については「酸性かどうか」と「糖やデンプンを含み、口の中に残りやすいか」を分けて考えるのがポイントです。
とはいえ、食べ物ごとに歯磨きの時間を細かく変える必要はありません。基本は「就寝前を含めて1日2回、フッ化物配合歯磨剤で丁寧に磨くこと」です。そのうえで、酸性の強いものを摂った直後だけは、少し磨き方やタイミングを意識するとよいでしょう。